【肺癌学会 関西支部会での特別講演】医療現場におけるコーチングと行動変容
目次
なぜ伝わらない?なぜ育たない?なぜ辞める?
― 日本肺癌学会関西支部学術集会にて、医療現場の「対話のOS」を考える ―
2026年2月14日に大阪の国際会議場で開催される「肺癌学会関西支部会(日本肺癌学会関西支部学術集会)」にて、特別講演の演者として講演を致しました。
テーマは、
なぜ伝わらない? なぜ育たない? なぜ辞める?
疲弊しない医療者は“何を”変えたのか?
― コーチングの限界を超えた「対話の処方箋」 ―
医療の進歩は目覚ましい一方で、
教育やコミュニケーションの課題は複雑化しています。
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肺癌学会 関西支部会で扱うテーマ
肺癌学会 関西支部会は、関西地域の医療者が最新の知見を共有する重要な学術集会です。
その場で「コーチング」というテーマを扱う背景には、現場のリアルな課題があります。
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何度説明しても若手の行動が変わらない
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丁寧に指導しているつもりなのに意図が伝わらない
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期待していたスタッフが突然休職する
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世代間ギャップや多職種連携の難しさが増している
これは個人の能力の問題ではなく、
“対話の構造”の問題である可能性があります。
「教える側」も実は悩んでいる
指導医の立場になると、
「なぜ、こんな当たり前のことができないのか」
と感じることがあります。
一方で、多職種との会話では
「意図が理解されていない」
と感じることも少なくありません。
医学部や研修医時代に「人との関わり方」を体系的に学ぶ機会は多くはありません。
そのため、経験と感覚に頼らざるを得ない状況が続いています。
「対話のOS」をアップデートする
本講演では、
相手の思考や行動の癖を「対話のOS」として捉える視点を共有します。
コーチングは医療機関でも導入が進んでいますが、
「質問中心の対話」だけでは十分でない場面もあります。
重要なのは、
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相手の思考プログラムを理解すること
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無意識のブレーキに気づくこと
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自然に動きたくなる関わりを設計すること
です。
これは精神論ではなく、
脳科学・実践心理学・行動変容理論を基盤とした構造理解です。
医療現場で起きた変化
このアプローチを導入した医局や医療機関からは、
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雰囲気が明るくなった
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若手の生産性が向上した
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休職者が減り、チームに余裕が生まれた
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論文執筆がスムーズになった
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産休や育休に対する不安が軽減された
といった変化が報告されています。
いずれも特別な才能ではなく、
対話の構造を理解した結果として生まれた変化です。
本講演で得られる4つの実践ヒント
肺癌学会 関西支部会では、実際の医療者へのコーチング事例も交えながら、以下を紹介します。
① なぜ「伝わらない」のか
― 相手の思考プログラムを意識したアプローチ法
② 世代間ギャップへの対処
― Z世代若手医師との価値観の違いをどう扱うか
③ 業務効率向上
― 行動を止めている「無意識のブレーキ」への気づき
④ 早期察知
― メンタル不調発見のための1on1面談の具体例
学術集会という場だからこそ、
理論と実践の両面から整理します。
なぜ今、医療現場に「コーチング」なのか
医療は高度に専門化しています。
同時に、チーム医療・多職種連携の重要性も増しています。
技術の進歩だけでなく、
対話の質の進化が医療の質を左右する時代に入っています。
肺癌学会 関西支部会での講演を通じて、
医療現場のコミュニケーションに新しい視点を提示できればと考えています。
最後に
医療は命を扱う現場です。
だからこそ、現場の空気や関係性が極めて重要です。
「明日からの対話を少し変えてみよう」
そう思える小さなきっかけを共有できれば幸いです。
前村 嘉昭
株式会社Grow With 代表取締役
思考と行動の調律コンサルタント/ビジネスコーチ&ヒューニスト